南フロリダ。チンパンジーたちが思い思いにくつろいでいます。まるで楽園のよう。
リンダさんが、チンパンジーに声をかけます。
「ねぇ! 私を憶えている?」彼女は注意深く、そして、愛情深く、微笑みながら声をかけ続けます。
櫓の上から、彼女をじっと見つめているチンパンジーに、
「ドール! こっちへ来て!」
彼女をずっと見つめていたもう一頭が、小川を挟んだ対岸にいる彼女の目の前までやってきました。
リンダさんは小舟でゆっくりと近づきます。チンパンジーは、彼女に向って左右に体を揺らし、小舟を下りた彼女に近づいてきました。
そして、彼女に手を差し伸べます。満面の笑みです。
彼女は、涙にふるえた声で呼びかけました。
「あぁ。スイング!」
次の瞬間、スイングと呼ばれたチンパンジーは、リンダさんをしっかりと抱きしめました!
櫓から下りてきていたドールも、彼女をハグします。
涙の対面のワケは、次のページをご覧ください!!
